私がこの世で一番好きな料理と聞かれたら「けの汁」と答えるだろう。

青森や秋田の伝統料理です。いつもはお正月にいただくものですが、今週は里帰りをしたところ、お彼岸ゆえにけの汁を親族が作ってくれて、嬉しくてしょうがない!

お彼岸にいただく家もあるようです。

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『伝統料理 けの汁』(路上社)にはこんな文章がありました。

今も津軽の人々のけの汁への思いは深く、冬の季節がやってきたらけの汁を食べないと冬を迎えた気がしないという人もいるくらいです。

p1 


まさに私。お正月にけの汁を食べないと、一年が始まった気が起きないのです。今年のお正月は青森に戻らなかったので、今回いただいたのが一食目。つまりこれからスタートダッシュします(遅っ)

けの汁の由来は諸説あるのですが、小正月に七草粥として食べられたそうです。「け」は「粥」からきていて、粥の汁ということでお粥と一緒に食べられていたとか。

野菜、山菜、大豆製品が入ります。精進料理として作られていた家庭も多いので、だしも昆布などの完全野菜で作られているのでヘルシー。

野菜:だいこん、にんじん、ごぼう等

山菜:ふき、わらび、ぜんまい等

大豆製品:油揚げ豆腐、しみ豆腐等


味噌や醤油で味付け 

私は味噌味が好きだけど、醤油で味付けをする家もあるみたい。また精進料理として根菜、山菜、大豆製品のみを使うヘルシーな料理。最近はお肉を入れる家庭もあるようですが。

ただ歴史的なことは分からなかったので、この本を読んでさらに食文化の深さを感じました。食べるものの歴史やその家庭、家庭思い出を知るとさらに愛着が増しますね。

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口に入れるものは、その成分だけではなく、歴史も触れると、さらに「味わい深い」一皿になることでしょう。

こちら帯にあるように24地区のお年寄りに、家庭のレシピを聞いています。またお嫁さんに来た時に、どのような生活だったのかという大正、昭和初期の青森県と秋田県の人々の生活も知ることができます。

貴重な記録でもありますね。 

木村 守克
路上社
1996-01


エベレスト登頂した三浦雄一郎さんがおすすめの、栄養満点の一品でもあります。

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