岩手県陸前高田市にある伊東文具店を訪問しました。社長にお時間をいただき、震災当時やこれからについてお話を伺いました。

帰り際に、事務所のボードに貼ってあった写真を発見。

2000年11月まで駅通り商店街で営業していた時の写真です。その後、同年12月より「ブックランドいとう」としてショッピングセンターリプル内で営業していました。そこに、2011年3月11日の東日本大震災の際に津波が襲い、社長ご夫婦と跡継ぎを亡くしました。       

大地がえぐられたような震災の傷跡、そして何もなくなってしまった土地にかさ上げされた土だけが見える今の陸前高田市。でもそこには確かに人の営みがありました。

震災が起こっても「過去」は消えない。この瞬間が今であり、すべてが「過去」になります。

でも無くしたものが大きいほど、過去の記録と記憶が貴重となり、残すことがいま生きる人間の使命と思う気持ちが大きくなっていくのではないでしょうか。



来年、伊東文具店はかさ上げされた町にできる施設に移る予定だそうです。今あるプレハブの建物も、来年で無くなるでしょう。この店舗の伊東文具店としては、「この時の記録」ですね。

こちら340号線を走っていると見える看板。



第一印刷の向かいが伊東文具店です。



こちらが入口。



伊東文具店の看板。



営業時間。



ポスターが張られています。


レジの上には陸前高田市の伝統行事「陸前高田うごく七夕」の山車の写真が飾れています。毎年8月7日に行われる行事です。土日じゃなくても、8月7日に開催というのが決まりだそう。

山車の上に高い七夕飾りを置くのは、お盆に返ってくる先祖が捕まえられるようにするためとか。



店舗の中。来年、新しくお店ができたら、まったく雰囲気も変わるのだろう。



母の日のギフト。撮影は2016年4月28日でした。



陸前高田市のゆるきゃら「たかたのゆめちゃん」のグッズや地元の人たちが作った商品も売られています。これも地元の資料でもあります。



山田町、大槌町、釜石市、大船渡市、陸前高田市と回りましたが、その土地その土地の震災関連の資料が置かれています。これもその土地に行かないと気がつかない本もあります。地元のカメラマンが撮った写真を本にしたものとか東京では手に入らない。



やなせたかし先生が絵を描いたのですね。



文房具のコーナー。



ドラマをやっている『重版出来!』や本屋大賞の本もコーナー展開されていました。



本屋大賞のコーナー。



こちらがレジ。文房具も充実しています。

ちょっとにぎやかなこの感じが私は好きです。コンパクトな建物の中にも、これだけのワクワクを詰められるのがさすがだなと思いました。



コミックのコーナー。



DVDもあるよ。



毎回楽しみにしています「伊東文具店だより」。今年「商業界チラシ・DM大賞」で入賞しました。

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陸前高田市に春が来た。本当に意味で「冬」があけますように。



Facebookで伊東文具店を訪問した書き込みをしたら、こんな嬉しいレスが!覚えていただきありがとうございます!



取材協力をさせていただきました。

今のプレハブの店舗がどうなるのか、見えた書店もあれば、見えてない書店もあります。

今の記録を大切に残していきたいと私自身は思っていますし、復興よりも継続するかが勝負。観光に行った際にはぜひ本屋さんめぐりもしていただけるように情報発信をしていきたいと思っています。




 



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