大人が読む絵本として人気が出ている『二番目の悪者』(小さい書房)を読了!

ネタバレになってしまうので、あらすじは書きませんが、

人の発言を聞いて鵜呑みにしていないか。ちょっとだけでも時間をかけて調べようとしているか。情報の洪水の中にいる今だからこそ、立ち止まって考えることが必要だということを示してくれる一冊でした。

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私がいたカンボジアも1975年から1979年までのポル・ポト時代、国民の4~5人に一人にあたる200万人が虐殺されたり、強制労働などに耐え切れなくなり命を落としました。

実際、処刑場などで働いていたのは10代の子どもたちだった。

またちょっとでも裏切り行為をした人は密告するようにと兵隊たちが言っていたと、一緒に働いていたスタッフが行っていた。

「組織が言ったからお前を捕まえる」と兵隊は言ったけど、「組織」に誰がいるかは何かが分からなかった。最後は本当にその「組織」があるのかが分からなかった。

ポル・ポト派はこのように「組織」という言葉を使った。そして幹部たちは「ブラザー1」、「ブラザー2」と数字で呼ばれていたので実態が分からなかったのだ。

「組織」という言葉が独り歩きしながらも、いつ自分がターゲットになるか分からない目に見えない恐怖の中で人々は恐怖政治の中にいた。

もちろん状況が状況だけに「組織」を調べることはできなかっただろう。

この時代、本は余計な知識を与えるものとして燃やされ、大量に処分された。本という「情報を得る」ための根源を立つ。それは古代から様々な戦争で行われていることだ。

いい意味で、疑ってみる。

それが今の時代だからこそ大切だと、この本は教えてくれている。 

普遍の真実を伝えてくれる一冊。


版元の「小さい書房」さんは、一人出版社さんですね!ムックに紹介されています。

小さな出版社のもっとおもしろい本 (SAN-EI MOOK 男の隠れ家教養シリーズ)


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