仕事がら本、図書館、出版についての本が目に入ります。ミャンマーに行く前に、関連本をチェックしていたら、偶然この本を見つけました。『カブールの本屋-アフガニスタンのある家族の物語』(アスネ・セイエルスタッド、江川紹子/訳、イースト・プレス)

この本の中に、焚書政策をとったタリバンに取り調べを受けている本屋のスルタン・カーンがいった言葉がある。
あんたはわしの本を燃やすことができる。わしの人生を惨めにすることもできる。わしを殺すことだってできるだろう。だがな、いくらあんたたちでもアフガニスタンの歴史を消し去ることはできないからな

『カブールの本屋』33p 
本は文化を記録する歴史そのものです。

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途切れそうな文化を、本で守る人

今、カンボジアにいた時のことをまとめる作業をしています。その時に一緒に出版事業をしていたカンボジア人の作家や画家の方を思い出していました。

カンボジアで一緒にプロジェクトをしていたスタッフにメールをして作家の方たちに会いたいと伝えると「もう高齢ですからね、今しか会えないかもしれません」という返事がありました。そのような人たちが世界にいたことを、書き残したい、「途切れそうな文化を、本で守る人」についてしっかりまとめたいと考えていた矢先、『カブールの本屋』に出会いました。偶然というか必然だったかもしれません。

 あわせて読みたい  カンボジアで働いていた時に、アフガニスタンの事務所で図書館事業の担当をしていたモハマド・ハニフ・サフィさんが2014年7月26日に肺がんのため55歳で永眠しました。

2003年より亡くなるまでに95校の小学校に学校図書館の設立、6館の公共図書館に児童コーナーの設置、3,000名以上の教員に対する図書館活動の研修、73タイトルの絵本および18タイトルの紙芝居の出版、子ども図書館の運営を担ったスタッフです。

仕事にはとてもストイック。でもクリエイティブな編集者でもありました。アフガニスタンに私が出張したり、逆にカンボジアや東京での研修で会うことはあったのですが、もっと「なぜ本なのか」という問いについて、しっかり話をすればよかったと後悔しました。

いつか、また会える

そんなことはない、のだと思いました。
Library staff 9 March 06
左端がハニーフです。

出版された本は、小学校に届いています。

Bibi Aisha Girls Middle School 9 March 06 (5)

7月末までに、悔いのないように聞き、書き、残しをしたいです。
カブールの本屋―アフガニスタンのある家族の物語

アスネ セイエルスタッド イースト・プレス 2005-07-01
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